受講コース:kintone | スペシャリストコース
受講日:2018年5月・6月/2021年7月
受講形式:企業研修(山梨本社・東京本社訪問での集団研修)/eラーニング研修
受講人数:約45名/11名
「もち麦」「おいしさ味わう十六穀ごはん」などで業界No.1の売上を誇る「株式会社はくばく」様。
2018年にスペシャリストコースを企業研修で、2021年にはeラーニング研修をご受講いただきました。それらの背景と成果を、経営管理部ITシステム課の山田昌幸様にお聞きしました。
会社名 | 株式会社はくばく |
業種 | 穀物の加工、販売 |
従業員数 | 420名(2022年2月現在) |
クラユニのメリットの一つは、最適な研修手段を選べること
当社はこれまで、クラユニの研修を大きく分けて3段階で受講してきました。
1度目は全社でkintoneを導入する約1年前、私が単独で公開研修※(スペシャリストコース・アプリデザイナーコース・アプリデザイナープラスコース)を一通り受けました。以前使っていた営業支援や顧客管理のサービスから、kintoneに乗り換えたいと考えたときに、まずは全体を把握しようと思ったのがきっかけです。公開研修ではテクニカル面だけでなく、講師の人たちが楽しそうにkintoneの概念や可能性を伝えてくれて、「こんなこともできるんだ」と期待を感じました。
※公開研修:定期的に開催している1名から参加可能なオープン研修
2度目はkintoneの導入後すぐに社内で希望者を募り、山梨と東京の本社で企業研修を開催しました。各部から強制ではなく、興味のある人にスペシャリストコースを受講してもらったところ、それが全社に広がってkintoneがスムーズに浸透したと思います。情報システムの担当は社内で私を含めて3名ですが、私たちだけが説明していたら、もっと長く時間がかかったと思います。
3度目は前回の研修から少し時間が経過し、新しいニーズも出てきたので、そろそろ企業研修をしたいと考えていた2021年7月です。しかし、コロナ禍で社員が集まる研修は難しい状況になってしまいました。そのときに、クラユニのサイトで以前はなかったeラーニング研修を発見し、将来のキーパーソンになりうる若手社員を中心に同じくスペシャリストコースをeラーニングで受講してもらいました。在宅勤務が多いなか、社員それぞれが好きな時間に受講できるeラーニングはとても好評でした。社内や社会の状況に合わせて柔軟に手段を選ぶことができるのは、クラユニの研修のメリットだと思います。
日々の検温・体調報告アプリなど、現場で必要なものは現場で
kintone導入から3年が過ぎ、研修の成果もあって社内のあらゆるところで「kintone」という言葉が飛び交うほど、社内の共通用語になりました。当社は新しいシステムやサービスに積極的に取り組む社員が多く、定着するのが比較的早いほうだったと思います。
最近は各部で必要なアプリを社員自ら作成する流れが出てきました。とくに多いのは、いろいろな申請や届出などが多い総務部です。たとえば、コロナ禍で社員は毎日検温と体調を報告していますが、そのアプリを総務の担当者がすぐ作ってくれました。昨今では検温に関連するサービスは世の中に溢れていると思いますが、コストをかけずにすぐに実現できたことがkintoneの恩恵ですね。
また、私共は食品メーカーですので、安全・安心な商品をタイムリーにお客様に届けることが使命です。その最前線でモノづくりをしている工場でも、担当者がアプリを作っています。設備のメンテナンス管理をはじめとして、営業部門との大口受注のやり取りまで、部門を超えて情報共有が活発になりました。
これまでにアプリ開発を外部委託する機会も数回ありましたが、こちらに基礎知識があると要望を伝えやすいし、理解もしやすい。とにかく話が早いのでストレスなく作業が進みます。ときには自分で直してしまうこともありました。これは社内でもまったく同じで、やや難しいアプリの場合は専門知識のある私たちが作るとしても、現場に基礎知識があると話が早く、そのあと現場でアップデートしたり改善したりもできます。
「自分でできた」という達成感を味わってほしい
kintoneによる社内の業務効率化、改善は少しずつ進んできましたが、もっと上手く使える余地はまだまだあると思っています。今後はクラユニの研修を含め、どのように進めていくか検討しているところです。たとえば、情報システムの社員がさらに上のデベロッパーコースなどを受講するのも一つの方法ですし、多くの社員がスペシャリストコースでkintoneに触れてみるという方法もあります。
現場でアプリを作るメリットはたくさんありますが、自分がほしいものを作る楽しさや、「自分でできた」という達成感が得られる点も大きいです。クラユニの研修受講で、「kintoneを触ってみたいけれど、よく分からない」と感じていた社員のハードルを下げ、後押しができたと思います。
近年、社会の大きな課題となっているDXの実現は、会社の経営陣の旗振りだけでも、情報システムの担当だけが頑張ってもできることではありません。現場を一番わかっている社員が全員で挑むべき課題です。そうしたなかで、クラユニの研修受講は、社員が「自分ごと」としてデジタル化に一歩を踏み出すきっかけになりました。