ゼロからはじめたkintone活用の行方。経理実務担当者が今やkintoneの立役者に。

 受講コース:「スペシャリストコース」「アプリデザイナー+カスタマイズ入門」他、全9講座受講 
 受講期間:2018年~2022年
 受講形式:公開研修

2023年6月、愛媛県松山で行われた「kintone hive」の壇上に上がったのは、住野工業株式会社の経理部 部長の吉田史哉様。「kintoneを使い始めたころは、まさか自分がこうやってkintoneの活用法を人前で語ることになるなんて夢にも思っていなかった」そう語る吉田様は、クラウドユニバーシティのkintone研修の受講生。kintone hiveの中でも、クラユニで学んだことをご紹介くださいました。

部内でkintone活用を進めていく中で、クラユニをどのように活用いただいたのか。吉田様にお話を伺いました。

※「kintone hive」(キントーンハイブ)とは、業務でkintoneを使いこなしているユーザーが一堂に会し、業務改善につながるkintoneの活用ノウハウをそれぞれの視点で披露する公式ライブイベントです。

会社名住野工業株式会社
業種自動車用小物プレス部品の製造
従業員数275名

間接業務の効率化に「これしかない!」とkintoneを導入

kintoneを導入した当時、経理部には課題が山積みでした。

・共有サーバーに保存されているファイルは、作った本人以外には何がどこにあるのか全く分からない
・サーバー上のメールが定期的に削除されることで、過去の取引履歴ややり取りが消滅してしまう
・申し送りのために作成したファイルは、整理されず増える一方

経理部の中で取引履歴や経験、知識を共有できるシステムはないものかと頭を悩ませていたころに、広島のIT展示会でたまたま見つけたのが「kintone」でした。
これしかない!という気持ちでさっそく導入しました。

Amazonでkintoneの解説本を注文し、4人の経理メンバーと一緒に勉強するところからはじめました。薄いテキストでしたが、ゼロからはじめた私たちにとってはとても勉強になったことを覚えています。 その後、サイボウズ公式の無料セミナーなども受講させていただきましたが、「もっと体系立てて学びたい」と考え、何かkintoneについて学べるものはないかと探していたときにクラユニのkintone研修を見つけました。

経理の実務担当だったメンバーが、kintone活用の立役者に

無料セミナーとは深さが違うな」というのが、最初に受講したときに感じたことです。アプリの作り方であれば、書籍や無料セミナーでも解説されていますが、管理者権限の活用方法や、cybozu.com共通管理の取り扱い方といった細かい内容や操作方法については、全く分からなかったのでとても勉強になりました。

経理部 部長 吉田史哉様

とにかく段階的に学んでいこうと、まずはスペシャリストコース(※現在の「 kintone基本1」、「kintone基本2」)を受講し、最終的に9講座を受講しました。

独学で学んでいるとついついアプリ偏重になってしまいがちだと思うのですが、基本的な考え方をしっかり教えてもらい、見せていい情報と見せてはいけない情報の切り分けなども正しく運用できるようになりました。

はじめは私が受講し、翌年には別のメンバーにも受講を薦めました。彼はもともと経理の実務担当として入っていたメンバーだったのですが、今ではAPIの設定などもできるようになり、経理部のkintone活用の立役者になってくれました。

二人でクラユニを受講したり、本を読んだり、YouTubeや「kintone hive」のオンライン中継を見たりしながら、一緒に勉強していきました。

kintoneに限らず、自分から出向いてプロの話を聞き、学習するというのは間接業務の効率化には欠かせないことだと考えているので、会社にも積極的に提案して私や部下の学びに支援をいただいています。

テストドメインをあえて残し、メンバーの“砂場”に

クラユニの講座を受講する際、はじめにkintoneの試用版アカウント(無料体験)を取得しますよね。実は弊社では、無料体験後もお金を払い、テストドメインをずっと残しています。

このテスト環境では、メンバーが自由にアプリをつくったり、機能を試したりすることができます。自由に作ったり、壊したりできる「砂場」のような環境です。

本番環境では、設定を一つ変えるのにも気を使いますし、皆が自由にアプリを作ると、所在が不明なアプリで溢れてしまいます。誰でも自由に使える場を用意することで、よりメンバーがkintoneに積極的になってほしいという思いがあります。

また、次に「クラユニを受講したい」という人が現れたときも、すぐに使ってもらうことができますしね。

学びたい意欲がある人には機会を。「教育方針」にもとづく人財育成

弊社の価値観として、学びたいと手を挙げる人材には積極的に機会を提供します。経理部のメンバーにも「こういう講座があるけど、どう?」と声をかけて、「やりたい!」と答えたメンバーにはクラユニを受講してもらっています。

先日、オンライン講座を2人で受けていたメンバーたちが「すごく面白かった!」と感想を教えてくれました。オンラインで講師の先生とは離れているのですが、隣同士の席で受けているので「できた?」「ここどう?」などと言い合いながら、一緒に学ぶのが新鮮だったそうです。

その話を聞いて、経理部みんなでオンライン講座を受けるのも楽しそうだなと新しいアイデアも湧いています。

クラユニのホームページの中で、企業研修を導入した他社さんの写真を拝見したのですが、受講した皆さんが修了証を持って並んでいる姿を見て「あ~!いいな~!」と思いましたね。すぐに効果には換算できないかもしれませんが、こうした「学び」や「達成」の積み重ねは一人ひとりの人生にとって大きな価値がありますし、それが会社にもプラスの影響を及ぼすはずです。

当社自動車部品展示場(創業製品の足袋のこはぜ)