システムに縁のないkintone初心者からも「面白そう」という声。研修受講で自分たちで使いやすいアプリの開発を目指す

受講コース:kintone | スペシャリストコース
受講日:2021年7月2日
受講形式:企業研修(会社単位の集団研修)
受講人数:8名

小中学生を対象とした学習塾「千葉進研株式会社」
塾講師の方を中心とした8名に、kintoneの初級コースとなるスペシャリストコースをご受講いただきました。クラウドユニバーシティの研修受講に至る背景を副会長の中西 幸夫 様より伺いました。

会社名千葉進研株式会社
業種教育・学習支援業(学習塾)
従業員数社員35名・講師70名(2021年8月現在)

エクセルやワードファイルが膨大になり、うまく活用できないという課題が浮き彫りに

私たちの学習塾は千葉県に11の教室があり、それぞれ多くの社員が勤務しています。全員が集まる機会はほとんどなく、皆がつながって仕事をするにはどうしたらいいか長年検討を重ねてきました。社員間のコミュニケーションを図るため、2005年頃からサイボウズ Officeを導入し、情報共有を進めてきました。

コミュニケーションが活発になったのはいいのですが、社員間を飛び交うエクセルやワードファイルの量が次第に増え、膨大なデータのなかから、それらを本当に必要としている社員が活用できているか?という課題が浮き彫りになってきました。例えば、11の教室の成績データを本部がとりまとめて各教室の社員へ送っていましたが、それが全部活用されていたかというと、使われないものもあったと思います。

その後、サイボウズでクラウドサービスが始まり、社員にそれぞれデータを送るのではなく、一括してクラウド上に保管し、各自で状況に応じて利用するよう変更していきました。データ紛失の心配もなくなり、安全に情報共有ができるようになってきたと思います。

kintoneは手軽に触れるからこそ、社員自ら改善したいという声があがった

サイボウズofficeを活用していたので、kintoneの存在は以前から知っていて、「いろいろな業務に活用できるかもしれない」「もっと詳しく学びたい」と思い、最初に私一人でクラウドユニバーシティの公開研修スペシャリストコースアプリデザイナーコース)を受けてみることにしました。研修はサイボウズ本社での開催だったこともあり、とても信頼感がありました。kintoneの概要は分かっていたつもりでしたが、受講後は挑戦したいことが増え、まずは生徒情報を管理するアプリを作り、各教室の事務担当者に利用してもらいました。社員はサイボウズofficeに馴れていたので、kintoneもスムーズに操作できたようです。

※公開研修:定期的に開催している1名から参加可能なオープン研修

さらに、社員から「これまでのデータベースの代わりに、kintoneを試してみたい」「kintoneなら、こんなこともできる?」といった声が上がるようになってきました。私はずっと一人でシステム関連の業務を担当していたので、こういう意見を待っていました。うれしかったです。さっそく興味のある若手社員を集め、企業研修(スペシャリストコース)を受講してもらうことにしました。

参加したのは全員講師の社員でkintone初心者でしたが、「面白そう」という社員が複数いて、その中から今後アプリを開発したい!と思う人がでてくればと思います。以前は外部に委託開発を発注したこともありましたが、あまり費用をかけられずに機能を絞った結果、思い通りになりませんでした。これからは社内のチームで、自分たちが使いやすいアプリの開発ができればと思っています。

講師の経験や考え方をモデル化するような新しいkintoneの使い方を模索中

今後は、社内全体で使うシステムはkintoneを中核に置いて進めたいと考えています。現在約1,500名いる生徒のデータも、kintoneならクラウド上に保管するのでセキュリティ面でも安心できます。また、当塾では模擬テストが年に10回ほどあり、テストのたびに教室別の平均点や偏差値などのデータが社内を飛び交いますが、必要なときに各自が閲覧したりダウンロードしたりできるので、膨大なデータを埋もれさせることなく有効活用できることが大きな利点だと感じています。

また、講師の経験や考え方によって、何をポイントに生徒の成績を見ているのか、それぞれ違うような気がしています。そうしたときに、例えばkintoneを使って標準モデルを作り、大事なポイントを明確にできれば、新人講師にベテランの経験を伝えることができるかもしれない。今までにない使い方が広がっていくかもしれないと思うと、とても楽しみです。kintone研修は、スペシャリストコースを受けた社員は次のアプリデザイナーコースへ、もっと興味をもった人はその先のコースへ進んでほしいですね。kintoneを使いこなす人をどんどん増やしたいと思っています。

研修担当・加藤和幸講師より

千葉進研様では、ファイルメーカーや桐など複数のデータベースソフトを利用されていて、今後もそれぞれの利点を生かして適切に使い分けができるとよいと思います。そのなかで、kintoneはクラウドを基盤に成長してきたことが大きな特徴です。千葉進研様のように、業務拠点が複数あり、拠点をまたいだデータをクラウド上に置いて、必要な人が手元にダウンロードし、使わないデータは自分のパソコンに置かない、といった使い方をする際に最適なツールだと思います。kintone研修は1回目のスペシャルコースと2回目のアプリデザイナーコースを受講していただくとアプリ設計の基礎を身につけられるので、「kintoneでこんなことをしてみたい!」と思った方は、ぜひ2回目の受講をお待ちしています。