【TENJIKU 講師インタビュー】村濱 一樹 氏

インタビュー日 2017年08月21日

2ヶ月集中kintone開発者養成コース『TENJIKU』の講師を務めるAlphasta 代表の村濱 一樹 氏に、kintone開発についてのご自身の経験や苦労、kintone開発者育成に対してTENJIKUに込める想いなどをインタビューいたしました。

講師プロフィール

村濱 一樹 氏 (沖縄)
Alphasta 代表
kintone エバンジェリスト

kintoneを用いた大規模システム開発をいくつも手がける。
kintoneと必要に応じてAWSや他のSaaS/PaaSなどを組み合わせることにより、最適なソリューションを提供することを心がけている。

また、kintone以外にもJavaScriptを使ったフロントエンド開発も数多く手がけており、JavaScriptの最新の技術やNPMなどのエコシステムを積極的に取り入れている。

業務以外では、地元沖縄を中心に数多くの勉強会やIT系コミュニティに所属、 登壇発表することもあり、技術交流や初心者に向けたハンズオンを数多く手がけている。沖縄県在住。

kintone開発者養成コース TENJIKUとは

「kintone開発者育成コース TENJIKU」は、
“JavaScriptでのプログラミング経験はないが、kintoneのカスタマイズを本気で習得していきたい”という方に向けた、kintone開発の実践スキルを習得する2ヶ月間集中コースとなっております。

kintone開発の第一線で活躍する講師陣から、kintone開発案件を通じてトライアンドエラーしながら培ってきたノウハウを、直接指導してもらい習得することができます。

オンライン会議システムを使った受講形式のため、全国どこからでも場所を気にせず受講することが可能です。

講師インタビュー

TENJIKUコースの講師を受けようと思った理由

教えることが好きですし、私もkintoneの開発は慣れないうちは大変でした。
その知見を活かして役に立てるのなら、と思いました。

なぜkintoneの開発を行っているのか

社内システム開発においてはなるべくkintoneを使ったカスタマイズをおすすめしているのですが、その理由としては、すぐに使い始めれることやお客様自身で簡単なカスタマイズが可能というものがあるんですね。

同じように、開発者側にもフルスクラッチで開発しなくていい、画面を見てもらいながら開発ができるという利点もあって、kintoneでの開発を行っています。

自前でサーバーを監視しなくてもいいですし、kintoneは毎月アップデートされて脆弱性があっても対応されるし、運用の上でもメリットが大きいです。

kintone開発のメリットと難しさについて

kintoneで開発することのメリットは、前項の回答にもあるように画面を見てもらいながらカスタマイズができることと、フルスクラッチで開発する必要がないことですね。

もっと踏み込んでいうと、JavaScriptのエコシステムにのっかって、公開されているJSライブラリやコンポーネントをそのまま利用できることも大きな強みです。JavaScriptがほぼ制約なしで使えるので柔軟性も高いですね。

kintoneの開発の難しさは、kintoneのAPIや仕様をしっかり把握しないといけないことですね。
できると思っていたことが意外に難しかったり、逆にJSカスタマイズせずとも基本機能でカバーすることができたりと、落とし穴や勘違いをしてしまうケースが多く、こればかりは開発を続けて慣れていって、勘所を見つけていくしかないですね。

自分自身はどのようにスキルを身につけてきたのか

まず、大きく分けてkintone自体と、JavaScriptについてそれぞれ学ぶ必要がありますが、kintoneはkintone Caféなどの勉強会に参加したり、実際に社内にkintoneを試験的に導入してみたりして学びました。

JavaScriptに関しては、技術書を何冊か読んだのとWebの記事が中心ですね。もともとは、Web系開発(サーバーサイド)をしていて、なんとなくJavaScriptを知っている程度だったんですが改めてJSの仕様を理解しようとすると案外クセが強いので、技術書は読み直しました。

あと、JavaScriptに関してはどんどん進化していっている言語ですので最新の情報をキャッチアップしつづけることで、開発の効率も格段にあがってきますね。

実際に、初心者向けには「はじめようJavaScript」(cybozu developer network)というシリーズも執筆していますので初心者にはおすすめです。

kintone開発者を育てることへの想い

kintone Caféや、同じようにkintoneで開発しているエンジニアの方たちに、今まで助けられながら仕事をしてきました。
それだけでなくJavaScript自身、強力なエコシステムがあり、それを活用することで開発も楽になります。
私としてもkintone開発者を増やすことで、同じようにkintone開発者たちにとって良い影響を与えることができればと思っています。

『TENIJIKU』について

どういった特徴があるのか

オンラインですが、2ヶ月間に及ぶ実践的な講義を受けることができるのが大きな特徴です。

実際に日頃からkintoneを使って開発している村濱・久米の二人体制でサポートしますし、たくさんの実践的な課題を用意しています。

課題を解くときには躓くことも多いと思いますが、都度わからないところを中心にサポートしていって、知識だけではなく実践を通して成長できるのが大きなポイントです。

kintone開発で身につけるべきノウハウ・考え方とは

まずはkintoneで何ができて、何に向いていないのか、というところから学んでいきます。
極端なケースでは、kintoneが向いてなかったりすることもありますし、kintoneに向いている場合でも、うまく使いこなせないと開発もうまくいきません。

もちろんJavaScriptについても理解が必要です。JavaScriptは現在広くたくさんの方が使っていますが、ややこしい部分も多いです。
課題を通して、kintoneとJavaScript、両方について身につけていくことができるはずです。

どういった方に受講してもらいたいか

社内でkintoneをカスタマイズして導入したいという方や、これからkintoneでの仕事を増やしていきたい方ですね。
高度なkintoneJSカスタマイズをしたい方におすすめしたいです。

受講することで、どういった結果を得ることができるか

当コースでは、技術書を読むこととは違って、講師2人による手厚いサポートを通じて、インタラクションに学ぶことができます。

課題を通して、苦手なところは一緒に解決していくので、コースが受講後はご自身お一人でも高度なkintoneカスタマイズができるようになることと、kintoneのエコシステムを知ってもらい、コミュニティを通して成長し続けることができることをお伝えしたいと思います。